労働者教育協会のブログ

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脇田滋編著『ワークルール・エグゼンプション─守られない働き方』

     エグゼンプション(exemption)=適用除外。

 残業代未払い、最低賃金以下、給与天引き、突然の解雇、安全基準以下、社会保険未加入、団交拒否……

 どれも違法行為だ。

 これを「違法」にしないウルトラCがある。

  「労使関係はない」「あれは労働ではない」「使用者ではない」として、最初から労働関係の法律を適用しないことにしてしまうのだ。

 いま「企業の社会的責任」が強調され、コンプライアンス(=法令遵守)がその基本原理のひとつになっている。

 しかし、違法状態を合法化するようなしくみをつくって「法令遵守」というのでは困る。

 本書では、「適用されない労働法規」という観点から、実効ある「働くルール」のあり方を考える。
 
第1部・守られない働き方――各分野からの報告
シルバー事業団(建交労・赤羽目寛)
身体障害者埼玉県立大学・朝日雅也)
研修医・大学院生(医師ユニオン・植山直人)
新聞奨学生(奨学生SOS・村澤潤平)
受信料集金(全受労・勝木吐夢)
アニメ産業(アニメ講師・原田 浩)
水商売(フリーター全般労組清水直子
商品宅配(生協労連・利波民樹)
建設職人(建設政策研究所・越智今日子)
家内労働者(靴工組合・豊田太一)
家事使用人(移住労働者ユニオン・菅沼櫻子)
米軍基地従業員(全駐労・渡辺健二

第2部・労働法抜本改正、実効性のある「働くルール」の確立に向けて(脇田滋
1 労働法を無視する雇用慣行の広がり
2 労働者保護をめぐる国と使用者の責任
3 労働法の規制緩和と脱法形態の蔓延
4 個人請負労働者保護をめぐる課題
 
定価1400円
 
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