本日、全日本民医連主催の第3期平和学校の開校式が、全労連会館2階ホールでおこなわれました。
この平和学校は2年に1度のペースで開校され、毎回、勤通大憲法コースをカリキュラムに組み入れてもらっています。
開校式は明日までありますが、私は取材と勤通大のガイダンスのため、毎回初日のみ参加しております。
今回は、学習の友社の書籍も少し並べさせてもらいました。
まだ今日のところは1冊も売れておりませんが、荷物になるから帰りにまとめて買うという方もいるので、そのまま事務局の方に預けてきました。
今日明日とも講義2本(合計4本)を軸に構成しております。
本日の講師と講義を簡単に紹介します。
1本目の講義は、全日本民医連の元副会長で、石川県勤労や医療協会理事長の原和人さん。
講義テーマは「民医連と平和活動」ということで、民医連綱領からはじまり、731部隊などの「医学犯罪」を中心に日本の戦争の歴史を話されました。
豊富な資料にもとづいて戦時中の「医学犯罪」の一端を解説されたので、私も勉強になりました。
2本目の講義は、平和学校では恒例になっているようですが、ご存じ安斎育郎さん。
講義テーマは「世界と日本の平和をめぐる情勢と歴史、平和の概念について」。
安斎さんの話は以前にも聞いたことがありますが、とにかくギャグと手品を交えての話で、笑いの絶えない90分でした。
安斎さんのこだわりの1つは、「文化的暴力」の1つとしての「ABO式の血液型による人間の見立て」。
「文化的暴力」とは、「平和とは暴力のない状態」、その場合の暴力を「人間の能力の全面開花を阻害する要因」だとして、戦争などの「直接的暴力」、原因が社会のなかに構造化されている「構造的暴力」、直接的暴力や構造的暴力を助長したり、正当化したりする分化のありようを「文化的暴力」というふうに、暴力を3種類に類型化しています。
「文化的暴力」とは、「平和とは暴力のない状態」、その場合の暴力を「人間の能力の全面開花を阻害する要因」だとして、戦争などの「直接的暴力」、原因が社会のなかに構造化されている「構造的暴力」、直接的暴力や構造的暴力を助長したり、正当化したりする分化のありようを「文化的暴力」というふうに、暴力を3種類に類型化しています。
つまり、「A型は優柔不断、B型は大胆不敵」といった決めつけは差別的な人間観を助長する、ということ。
さらにABO式の血液型が民族優生学の名のもとに極端な民族差別政策を推進する根拠となった歴史(ナチスのユダヤ人迫害など)についても言及され、学生のみなさんは非常に驚いていました。
傑作だったのは、カラオケ・ソングに「演歌・血液ガッタガタ」という歌まであるとのこと。
安斎さんも嘆いておられましたが、本当に日本人は血液型の話が好きですね。
勤通大ガイダンスでは、いつもテストのとりくみ方について丁寧に説明します。
テキストをよく読んで、テキストを見ながらとりくめば、必ず及第点がとれますよ。
論述・記述の問題では、丸写ししてもいっこうにかまいませんよ。
こういうふうにいうと、みなさん肩の力を抜いてくれます。
論述・記述の問題では、丸写ししてもいっこうにかまいませんよ。
こういうふうにいうと、みなさん肩の力を抜いてくれます。
平和学校全体では、10月までに憲法コースの学習を済ませ、11月に韓国平和研修、12月に卒業式をおこなうという力の入れようです。
平和活動家を育てようという民医連の力の入れよう。
本当にご苦労様です。
そこに勤通大も貢献しているということで、ありがたい限りです。 (勤通大部長・吉田ふみお)