労働者教育協会のブログ

生きにくいのはあなたのせいじゃない。

オルグ

 明日(すでに今日ですが)、勤通大募集オルグのため、静岡県の東部をまわります。
 
 朝10:00に伊東で県学習協および現地学習協の方々と待ち合わせ、車で伊東、熱海、三島、沼津などをまわります。
 
 勤通大の開校は毎年2月です。といっても、私が労教協に入るだいぶ前から、2月で募集が終わったことはなく、私も4月や5月に申し込んだこともありました。
 
 それでも、遅くとも5月あたりには募集のメドがついていた。
 
 労教協に入ったころの勤通大の地方オルグは、秋から冬にかけて集中的に、遅れた分を3~4月に、という感じだったと記憶しています。
 
 事実上の通年募集が、いわば「常態化」したのは、おそらく2007年あたりからかと……
 そういえば、その2007年には、東北3日間オルグ(秋田2日、岩手1日)を7月にやりましたね。。。
 それ以来、なんだか、年がら年中、オルグしているような……
 
 私はけっこう、オルグが好きです。とくに地方オルグは。
 
 募集オルグですから、成果がでるようにするのが第一義的にもとめられるのですが、その地域の活動家と顔をつなぐのも重要な意味があります。
 ですから、少しでもインパクトを与えられるよう、いろいろ工夫するようにしています。
 
 私の場合、いつもできているわけではありませんが、オルグ先の府県なり地域の概要を学習するようにしています。
 
 「ここらへんって、○○が有名なんですね」とか、
 「戦争のときは、かなり空襲被害がひどかったんですね」など。
 
 実際には、使うヒマがないときの方がほとんどですが、うまくいけば、「おっ、こいつはこの地域のことに興味もってくれてるな」というような感じで、先方の印象に残るかもしれません。
 
 たとえば、こんなことがありました。
 
 何年前か忘れましたが、群馬県オルグしたときのこと。
 群馬県労会議(県労連のこと)を訪問したさい、事務局長が不在。
 
 すぐ戻ってくるということで、県学習協のK事務局長(当時。現在は労教協の事務局次長・財政部長)が、「じゃあその間に、車を移動してくる」といって、その場を外したので、事務所には、書記の女性の方と私の2人きり。
 
 あんまりダンマリもなんだなと思って、、、
 たまたま県の概要を学習して仕入れたネタを話してみました。
 
 「群馬って、地理的に日本の中心に位置するんですってね」
 
 書記の女性は、「へえ~、そうなんですか……。あっ! そういえば、渋川には『ヘソまつり』っていうのがあるんですよね。もしかしたら、そういうことかも……」
 
 「ヘソまつり? なんかおもしろそうですね」
 
 ほどなくして、Kさんが戻ってきたので、会話はそこでおしまい。
 
 何か具体的な「実利」を得られたわけではありませんが、こういう何気ない会話を交わしたことが、あとで役に立つこともあるかもしれません。
 まあ、仮に役に立たなかったとしても、その場でそうした和やかな雰囲気をつくれたという意味では、それなりに意味があったと思いますし、自分の「引き出し」を増やすことで、人とのつながり方も変わってくるかもしれないなと、あらためて実感した次第です。  (勤通大部長・吉田ふみお)